特集:
2008/06/09 日記<カーライル・グループ>
カーライル・グループ
カーライル・グループ (The Carlyle Group) は1987年に創設されたアメリカ合衆国ワシントンに本拠地を置くプライベートエクイティファンド。現在は元IBM会長ルイス・ガースナーが会長を務め、バイアウト・ファンド|バイアウト、グロース・キャピタル、リアルエステート、レバレッジド・ファイナンスの4つの部門で900名以上の従業員が勤務している。
概要
カーライル・グループは、デイビット・ルーベンシュタイン、ウィリアム・コンウェイ・ジュニア、ダニエル・ダニエロの3人によって1987年に創立され、現在までに全世界で700件近くの投資実績がある。
ちなみに、社名の由来はニューヨークのセントラルパーク近くにある高級ホテルであるThe Carlyle Hotelである。理由として「みんながよくやるギリシャ・ローマ神話の神様の名前なども考えたがどれもしっくりこず、上品だしファッショナブルでもあるので」とルーベンシュタインは語っている 2007/8 MARR インタビュー記事。
日本における活動
日本においては2000年にオフィスを開設し、事業を開始。現在は安達保が日本における代表を務めているが、2007年11月より共同代表制をとり、会長は伊佐山建志、代表を安達保と平野正雄が務めることになる。外資系のプライベートエクイティであるにも関わらず、全員が日本人で日本流の投資スタイルを貫く特徴的なファンドである。投資実績も国内勢と引けをとらない。*バイアウト・ファンド|バイアウト
:比較的大型のMBOを中核とする部門。日本向け投資専用のファンドを2本、合計で約2600億円を運用。投資金額規模で50億円以上の案件を対象。*グロース・キャピタル
:中小型のMBO及び成長企業へのマイノリティ投資(戦略的少数持分投資)を行う部門で、中国・インド・韓国の各拠点と共にアジアチームの一拠点として活動。投資金額規模としては5-50億円を目処としている。いわゆるベンチャーキャピタルとは異なり、起業間もない段階や研究開発段階の企業への投資は行っていない。*リアルエステート
:不動産投資事業を行う部門。日本全国におけるオフィスビル、商業施設、ホテル、介護施設等さまざまなアセットクラスへの積極的な展開を特色とする。アジアファンドの一拠点として活動。
主な投資先と実績
海外
バイアウト
グロース・キャピタル
日本
バイアウト
:親会社である東芝からの切り離し
:親会社であるKDDIからの独立により、事業を拡大
:非上場化による戦略転換(海外展開の推進など)
グロース・キャピタル
:成長性の高いビジネスへの大型資金投入および成長支援策の実行
:半導体後工程業界の再編を睨んだ成長戦略の実行
リアルエステート
:日本全国を対象とした、地域分散の図れた商業施設ポートフォリオ構築の為の一物件
:商業施設オペレーターとの協働による大規模商業施設の開発・付加価値創造
カーライル・グループと政治家、軍需産業
米国防長官を務めたフランク・カールッチが会長を務めていた時期には、ジョージ・H・W・ブッシュ(いわゆる父ブッシュ、2003年10月に上級顧問を退任)など各国の元政治家や元政府高官がアドバイザリーボードを務めていたが、会長に生粋のビジネスマンであるルイス・ガースナー|ガースナーを起用した事に象徴されるように現在は路線を変更しており、政府関係者のほとんどが退任している。また、防衛・軍需産業への投資も行っているが、盛んだったのは上記の政治家などが参加していた時期である。現在の投資残高の中で防衛・軍需産業関連の投資が占める割合は1%に止まるとしており、テレコムやヘルスケアなどの幅広いセクターに投資している。
関連項目
参考文献
脚注
外部リンク
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